ブラック上司とその対処法

新社会人情報

今回はブラック上司について人事担当者の視点から考察します。

ブラック企業とはいえないまでも、自分の上司がブラックな人の場合は、ホワイト企業だとしてもブラック職場に陥ってしまいます。
残念なことですが、割とそういう例かあります。

定義

まず何をもってブラック上司とするかですが、基本的には、刑法に照らし合わせて違法性があるか否かだと思います。
例えば、大声で罵倒したり、暴力に及んだりは完全にアウトです。
違法性がある状況は、パワハラとして認定され行為者が行政上処罰されうります。
そうなると、会社としても懲戒対象となります。
パワハラで懲戒解雇となる例は滅多にありませんが、顛末書の提出を課すものや、場合によっては降格や転属もありえます。

何故ブラック上司が存在するのか

多くの場合、会社は部下にパワハラするような人間を、わざわざ人の上司として配置することはありません(ブラック企業は別かもしれませんが)。

であるのに、結構な数のブラック上司が世に巣くうのは何故でしょうか?


これは、昇進・昇格(出世)する人が仕事で優秀であるからです。

プレーヤー(担当者)として優秀な人は出世します。
そして、ある日、そのプレーヤーがマネージャーとして部下を持つのです。

そのマネージャーはプレーヤーとして優秀だった為、自分の部下のプレーヤーにも自分がプレーヤーだった頃と同じ成果を求めてしまいます。

これが悲劇を生むのです。


こういう人は、自分なら出来ることを周りも同じように出来なければ怒ります
「何故こんなことが出来ないんだ!」と。


自分がプレーヤーとして出来ることが特殊とは考えません。

そう、その人はプレーヤーとしては優秀でも、マネージャーとしては優秀ではないのです。

プレーヤーとマネージャーは大きく仕事の質が異なります
プレーヤーは課せられた仕事をこなせばよいのですが、マネージャーは部下の仕事をコントロールし、自らの上司に報告しなければなりません。

結果的に、マネージャーとしての成果を焦る余り、必要以上に厳しく当たり、部下を潰してしまうのです。


優良企業で優秀な人材をたくさん抱える会社でも、ありがちな事態です。

本来、マネージャーとしての才覚を持っている人であっても、プレーヤーとして優秀でなければマネージャーになれないようになっているのです。


極端なことを言えば、マネージャーはプレーヤーとして優秀である必要はなく、マネージャーとしてのみ優秀であれば良いのです。

マネージャー自身は雑多な業務はせず、部下を褒めてどんどんやって貰う。
部下は気持ちよく仕事を進めていく。
結果としてマネージャーの仕事も進み、部門全体の雰囲気が良く、業務としても大きく前進を続けていく。

こんな環境があるべきですが、そうなっている会社や職場は残念ながらそう多くはないでしょう。

どうやって対抗するのか

自らが部下でパワハラを受けているとしたら、被害者は何も言い返せなくなってしまうでしょう。
こうなると、火に油を注ぐ形でエスカレートしていきます。
「俺がこれだけ言ってるのに、何故出来ないんだ!」


こうなると、本人に反応しても無駄です。
被害者の言い分が正しいとしても、頭に血が登って冷静な判断は出来ません。

まずは社内の仲裁機関に相談(内部通報)しましょう。
人事総務部門であったり、コンプライアンス管轄だったりします。


報告の際は、いつ、どれだけの時間、どこで、何を言われ、されたのかを細かくメモしておきましょう。
これが証拠になります。

可能であればスマホやICレコーダーを使用して録音しても良いです。

ICレコーダーなら、ペン型のものが便利です。

こっそり録音しやすいので。


状況を精査し、可及的速やかに対処してくれるはずです。

多くの会社はハラスメント対応のマニュアルを整備しており、それに基づき中立的な対応をしてくれます。

基本的に会社寄りの対応だとは思いますが、こういった問題発生時は、外部通報のリスクも勘案し、中立に対応せざるを得ないのです。

ハラスメントが認められれば厳正な対応を取ります。

大体の場合、どちらか(基本的に加害者)を異動させて物理的に離します




状況が悪質で、会社ぐるみであれば外部にお願いしましょう
この場合は、ブラック企業なので、もはや退職前提になって来ます。

外部通報して、その後仮に改善されたとしても、もうその会社には居場所がなくなるでしょう。

労働基準監督署は民事レベルであれば腰が重くなかなか対応してくれないと思いますが、刑事のレベルになれば動かざるを得ません。


音声記録があればマスコミに持っていくのも手です。



以上、ブラック上司の発生理由と、その対処法を人事担当者の視点から考察しました。

少しでも新入社員の疑問と不安が解消されれば光栄です。

新社会人情報
シェアする
田舎人事をフォローする
田舎人事

「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
「人事」に関する様々な情報を扱うページとして作っていきます。
よろしくお願いいたします。

田舎人事をフォローする
田舎人事.com

コメント