コロナに罹った場合の対応(お金編)

新型コロナ

新型コロナ感染によるお金の問題

実際にコロナの検査をして陽性になったり、濃厚接触者になった場合の勤怠(給料や手当に関連)とお金について人事担当者の視点から考察します。

実際に私の所属する会社でもそういった案件が発生しておりますので、不安を感じている方の参考になれば幸いです。

昨今のコロナ禍では既に日本の人口の約10%程(2021年5月10日時点で1200万人弱)がPCR検査なり抗原検査を受けたようです。

最も公平な表記をする東洋経済新報社の統計データが参考になります。

新型コロナウイルス 国内感染の状況
日本国内において現在確定している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を厚生労働省の報道発表資料からビジュアル化した

私もベトナムから帰国の際、空港で抗原検査を受け、1時間半程で陰性の判定が出て、無事帰宅できました。
ちなみに、帰宅時には公共の交通機関は使えず、更に2週間の自宅隔離ということでレンタカーを乗り捨てする選択をしました
成田空港から新潟の実家までレンタカー代と乗り捨て料金で4万円ほどかかりました。

それはともかく、検査数が増えており、かなりの方が陽性の判定(検査数の約5%)をされたり、濃厚接触者の判定をされたことで、仕事に行けなくなってしまっています。

その場合、どこからいくらぐらいのお金が貰えるのか、貰えないのかをまとめましたので、参考にしてください。


もちろん、下記は一般的なケースであり、実際には会社の就業規則と規程によって変わりますので、所属先の人事総務担当者に確認してください。


かなりのホワイト企業なら、全て特別休暇(有給休暇)にしてくれるでしょうが、残念ながらそういった会社ばかりでないのが日本社会です。

陽性の場合


無症状であろうと、運悪く重症化したとしても、陽性の判定が出た場合、加入している健康保険組合から傷病手当金が支給されます。
これは、標準報酬月額過去12ヶ月平均(基本給+残業代+役職手当+通勤交通費等)÷303分の2です。標準報酬月額が30万円だった場合は、一日あたり約6,700円が支給されます。

正直少ないですよね。

気に入らなければ有給休暇を消化しましょう。

ただし、有給休暇を使うと傷病手当金は一切支払われませんので注意が必要です。

そして、最初の3日間は待機期間となりますので、有給休暇で処理しないと、その期間は無収入になってしまいます。

いずれにしても、保健所だけでなく、必ず医師の診断書を貰っておきましょう。

実際、私の所属先の健康保険組合では、保健所の判定だけでは傷病手当金を支給しないと言われ、陽性となったかわいそうな従業員に、病院に再訪して頂く必要がありました

なお、陽性の場合は会社の管轄から外れ、全て個人負担なしで治療が受けられます

行政の負担ということです。

指定感染症2類相当という特殊な状況だからです。

濃厚接触者で陰性の場合(社内で接触)

この、濃厚接触者というのは、その地域の保健所が判定します。
概ね、陽性者で症状が出る2日前から1m以内で15分以上いた場合は濃厚接触者と判定される可能性があります。

濃厚接触者は、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、或いは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指します。

濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は上述のとおり、1.距離の近さと2.時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。

 新型コロナウイルス感染者から、ウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった方々について、関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断します。接触確認アプリを利用いただくと、陽性者と、1m以内、15分以上の接触の可能性がある場合に通知が行われ、速やかな検査や治療につながります。詳しくはこちらをご覧ください。

 なお、15分間、感染者と至近距離にいたとしても、マスクの有無、会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触の有無など、「3密」の状況などにより、感染の可能性は大きく異なります。そのため、最終的に濃厚接触者にあたるかどうかは、このような具体的な状況をお伺いして判断します。

  濃厚接触者と判断された場合は、保健所の指示に従ってください。濃厚接触者は、感染している可能性があることから、感染した方と接触した後14日間は、健康状態に注意を払い(健康観察)、不要不急の外出は控えてください。

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)について紹介しています。


同居の家族が陽性であれば大体濃厚接触者になります

濃厚接触者は、保健所が定めた期間(基本的に最終接触後14日間出社は出来ません

社内で陽性者に接触の場合、通常会社に責任がありますので、対象者が希望した場合休業手当を払う必要があります。
この法定(最小限)の金額は平均賃金(事由の発生した日以前の3カ月間に支払われた賃金総額÷計算した3カ月間の総日数(労働日数ではない))×60%です。
先程の陽性の場合の計算と遠からずな金額になります。


平均賃金とはいっても労働日数ではなく総日数で割るので、思った以上に低い金額になると思います。

さらにもともと低い平均賃金を60%にするので、実際の日給の半分以下になると思います。


多くの企業は法定(最小限)の計算をしますので、補償としては小さい額になります。
これだと休業手当を貰うか有給休暇消化するかは状況に応じた選択が必要です。

濃厚接触者で陰性の場合(社外で接触)

社内で濃厚接触の場合は、安くてもお金を得る方法があるのでまだ良いですが、社外(例えば、自宅や個人的な飲み会)の場合は、通常会社は補償してくれないでしょうから、有給休暇の消化が必要になります。

濃厚接触の期間が長かったり、入社後間もなかったりすると、有給休暇が足らずに欠勤(無給)という悲劇になるかもしれません。





なので、全てを会社が特別休暇にしてくれる優良企業に勤めている場合以外は、まず疑わしい場合は検査をしないことが望ましいというのが私の個人的な見解です。

陽性でも、健康保険で多少お金が出るとはいえ、完全に誰かが補償してくれる訳ではなく、結局収入が減ってしまうのですから。 

もしくは、ブラック企業に勤めていて、新型コロナ陽性でなければ有給も採れないというケースの場合は、むしろ毎週PCR検査を受けて、陽性率5%に引っかかれば有給が取れるかもしれませんね。笑




以上、人事担当者視点から、新型コロナで陽性や濃厚接触者となった場合のお金の負担などについて考察しました。

いざ、風邪気味で検査を受けようか迷っている方が踏み止まってくれることを期待します。

新型コロナ
シェアする
田舎人事をフォローする
田舎人事

「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
「人事」に関する様々な情報を扱うページとして作っていきます。
よろしくお願いいたします。

田舎人事をフォローする
田舎人事.com

コメント