「大東亜以下➈」のトピック(学歴フィルター)について

就活

マイナビから就活生向けのメールのタイトルが「大東亜以下⑨」だったというトピックが話題です。
これに関して採用担当者の視点から考察します。

出来事の概要

就活・転職支援事業大手のマイナビが、インターンシップに関連して、16,000名もの学生に対し、誤って、「大東亜以下⑨」というタイトルのメールを送ってしまったというのが今回の出来事です。

大東亜」とはいわゆる「大東亜帝国」と呼ばれる、大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士舘大をまとめた呼称(ネットスラング)です。

関東私大の中では、早慶をAランクとするなら、BランクのMARCH、Cランクの日東駒専に次ぐ、Dランクの大学群です。

↓の読売新聞の記事が詳しいです。

就活中の大学生に「大東亜以下」とメール誤送信…「学歴フィルターでは」と批判の声
【読売新聞】 就職情報会社マイナビ(東京)が、タイトルに「大東亜以下」と記したメールを就職活動中の大学生に送信していたことが分かった。「大東亜」は入試難易度が近い首都圏の私立大学群をまとめて指す言葉で、本文がインターンシップ(就業体

田舎人事の見解

本件に対する私の採用担当者としての見解を述べていきます。
過去に、実際に学歴フィルターを設定していた大手メーカーで採用担当をしていたので、誤解のない形で企業側の考え方が伝わればと思います。

問題点

今回の出来事の最大の問題点は、マイナビ担当者のメールの送信ミスに他なりません。


よりによって、炎上しやすい学歴に関する内容を、公然と送ってしまったのは、弁解の余地のないミスです。
企業の人事担当者としては、顛末書(始末書)は免れない事案だと思います。

直近の評価や、今後の昇進にも影響を及ぼしかねないでしょう。

とはいえ、10,000人を超える規模の大多数の学生向けのメール送信であるにも拘らず、複数人でのダブルチェック等で未然に防ぐ体制がなかったor怠った会社にも否があるでしょう。

学歴フィルターの存在

学歴フィルターは過去記事でも触れましたが、間違いなく存在します。

ランクの低い大学に在籍する学生からすれば、「学歴なんかで差別するなんて信じられない」と思うかもしれません。
もっと、内面を見て欲しい」と。

その気持ちも、もちろん分かります。

しかしながら、企業からすれば、十分過ぎる人数の応募があるのなら、その全員を細かく選考するのは非効率ですし、そこまでの人的、時間的、コスト的な余裕がありません
手っ取り早く、学力(偏差値)でふるいにかけることが出来るのが大学名ですから、それを使うのは至極真っ当と考えることができると思います。


仕事は簡単じゃないんだから、ある程度勉強くらい出来て当然。その証拠として、そこそこの大学に通っていることは必要最低限のベースであって、その上で内面を評価する」というのも合理的だと思います。

学歴フィルター対策の2大正攻法

実際に学歴フィルターは存在し、学歴は短期的には取り返しが付きません


企業としては、「そのくらいのリスクを承知で、今の学歴を選択したのでしょう?」と考えざるを得ません。


しかし、学歴フィルターがあるのは、あくまで多数の応募のある有名大手の人気企業だけです。


中小企業やスタートアップなどは、学歴フィルターを設定していない企業がほとんどです。

そこまで多数の応募が無ければ、じっくり一人ひとり評価できるからです。

とはいえ、どうしても低いランクの大学から、学歴フィルターを打破して有名大手企業に入社したいという方もいると思います。

フィルターを突破するための正攻法を2つ紹介します。

進学

これも過去記事に紹介しましたが、学歴フィルターを設定しているような有名大手企業にどうしても行きたいのであれば、上位大学の大学院に進学することである程度解消されます。
フィルターにかかるのは多くの企業では最終学歴ですから。

一部の企業は、大学院だけでなく、大学名も見るということもありますが、もうそんな企業は諦めて、大学院だけでちゃんと評価してくれる会社もたくさんあるので、そういう会社を受けましょう。

転職

もう一つの学歴フィルター突破策として転職が挙げられます。

数年の経験を積んでからの転職で有名大手を狙うのも一つということです。
転職では即戦力を求められるため、学歴フィルターがだいぶ弱まるというのが採用担当者の知る事実です。

この辺も含めて過去記事↓で解説していますので、学歴フィルターが気になる方は是非ご覧ください。




以上、今回の「大東亜以下⑨」メールの出来事に関して、採用担当者としての見解を述べました。
就活生の参考になれば光栄です。

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「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
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