ES(エントリーシート)の書き方②(3つの要点)

就活

今回は、具体的にES(エントリーシート)をどのように書いていくかを採用担当者の視点から考察します。

前記事↓では、ESを書き始める前に知るべき考え方を解説しました。

2023年入社向け更新済)

「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」

ES(エントリーシート)を書く際にとりわけ重要なのが、「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」の三本柱です。

この3つを押さえれば、ESは8割方完成したといえるほどです。

それは、採用担当者が知りたい就活生の価値が、その3つに集約されるからです。


具体的に、それぞれ見ていきましょう。

自己PR

自己PRは、言い換えると、「強み」や、「売り」です。
長所、アピールポイント等様々な表現がありますが、

あー、この設問は自己PRをしろってことだね!

というのも、じきに分かってきます。

面接でも同様です。


ところで、今までに「自己PR」なんて表現したことありますか?
通常、経験が乏しいものだと思います。
日本人は良くも悪くも控えめです。


前記事でも述べましたが、ESはいわば貴方の見積書です。
貴方の商品としての優位性をしっかり書いていくのが自己PRです。

一般的な自己PRは、行動力がある、継続力がある、リーダーシップがある、回りとの調整力が高い、人の気持ちが分かる、コミュニケーション力が高い、こんなところでしょうか?
何か、自分を言い当てられる、これぞ!というキャッチコピーがつくれるなら高得点ですが、なかなかそれも難しいと思います。
なので、無理に珍しい表現を作らなくても大丈夫です。


先に挙げたような一般的な表現で十分なのです。

それならどうやってその強みを表現するのか、という問題になります。

ここで、前記事でも強調した具体的な内容が必要になります。
自分の経験に裏打ちされる具体的な事実が大切です。
また、より具体化し、インパクトを出すために、数字を使うとなお良いです。


「長く野球をしてきた」と言うところを、「小学校4年生から11年間毎日野球をしてきた」という方が具体的で、イメージがしやすいです。

私の同年代の友人(女性)で、就活をしていて、一番企業から評判の良かった自己PRは↓の内容でした。

「私には粘り強さがあります。2011年の震災で、東北の祖母の家が全壊・全焼しました。私はそれを知り、すぐに夜行バスに乗って祖母のもとに向かいました。祖母は避難所となった学校の体育館にいて無事でしたが、数年前に亡くなった祖父から貰った指輪を形見として片づけていたのが手許に無いことだけが気がかりと言います。私は大学をしばらく休む連絡をし、瓦礫を片付けながら、毎日指輪を探しました。2階にあった祖母の部屋にあったという指輪は見つかりません。祖母は、「もう大丈夫だよ」といいますが、私は諦めませんでした。5日経ち、身体中が筋肉痛になり、手足のマメが潰れかけた頃、ついに指輪を見つけ出しました。手渡した時の祖母の涙は、一生の思い出です。継続することで、必ず成果が生まれるということをこの体験から学びました。貴社に入社する機会が頂けたら、持ち前の粘り強さで、顧客の信頼を勝ち取れる営業職として邁進したいと思います。」


いかがですか?

「こんな学生さんに会ってみたい!」と採用担当が思うのも無理はないでしょう?

彼女は面接でもこの話を掘り下げて聞かれたようでした。

脚色のない実体験なので、人となりがよく表現された内容です。

当然、何社かの大手企業から内々定が出ました。

このケースはたまたま起こった地震と、たまたまお婆さんの指輪の紛失という事件が重なったために起こったことに間違いなく、そんなことは普通に生活していてもなかなか起きません。

とはいえ、このように自身を表現できるエピソードがきっとある筈です。

じっくり思い出してみてください。

ゼロからの創作はいけませんが、多少の脚色は大丈夫です。

志望動機

3つの要素で一番苦労するのが志望動機です。

自己PRガクチカは何通りか始めに作ってしまえば、あとはコピペの要領で使いまわしが出来るからです。

ところが、志望動機だけはなかなか使い回しが出来ません。

採用ホームページや企業ホームページをいくら読んでも、大手であればどこも似たようなSDGs対策やイメージ戦略には費用を投じています。

※私の頃はCSR(企業の社会的責任)が流行っていました。笑

「〇〇業界に魅力を感じます。」「■■という製品に救われました。」といった志望動機では、

あー、それならウチじゃなくても業界2位の△△社でもいいんじゃない?

と思われてしまうからです。

商品や製品を実際に使ったことがあるとしても、正直他の応募者との差別化が出来にくいからです。

付け焼き刃のような志望動機では書類選考は通りません。

非常に個人的な経験が、志望動機に直結することもありますが、そんなことは採用選考を受ける企業の中で1社あれば奇跡で、もしあっても、その会社に内定する可能性自体低いのが実態ですので、それだけに頼るのは大変なリスクです。

志望動機をつくる秘策

対策としては、実際に会社説明会等のイベントに参加してみましょう。

大体、採用担当だけでなく若手社員等の交流もあり、その中で会った人々との交流の中で体験を作るのです。

「営業部のA様のお話を伺い、貴社の××に共感した」というのも十分具体的で、自分の経験に根付いた内容になるので、単なる商品の感想よりもイメージが良いです。


例えば、化粧品メーカーを志望する学生さんがいるとします。

御社の化粧品のおかげでいつも自信が保てています。御社で働くことで、より大勢の女性に輝いてほしいです!

こんな志望動機は、男性の私でも簡単に作れます。

それでは、他の応募者と横並びになってしまうのです。


それよりも、特定の社員数名を名指しにして志望動機を作った方が、余程個性的な志望動機になります。

この辺の対応で志望動機はなんとか作れると思います。

もちろん、こういったイベントで感じたことと、自らのエピソードをリンクさせることがポイントです。


ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

 

基本的に自己PRと似た形で、自身の経験が自らの良さを表現するエピソードを用意してください。

ここで重要なポイントは、自己PRとは方向性の異なるエピソードが良いということです。

自己PRでサークルや部活の話をしたのなら、趣味のエピソード。

逆もしかりです。


一つのエピソードが単独でコツコツ打ち込む内容であれば、もう一方は、仲間と協力して何かを達成した内容

仕事をする上では、チームプレーが基本です。

会議や打ち合わせでは、集団の目標に向かって、それぞれの強みを活かして、成果を作り上げなくてはなりません。

譲歩や周囲への尊敬も大切です。


その一方で、与えられた課題に責任を持って、コツコツ打ち込むことも必要です。

〆切のある課題(資料)を上司・顧客の求める高い水準でアウトプットしなければなりません。

何度も言いますが、ESは貴方を表す見積書です。

個人プレーとチームプレーの両方をしっかり表現した方が、安心して購入(採用)が出来るという訳です。





以上、「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」を見てきました。

一度慣れてしまえば、どんな設問にもこれらを上手に組み合わせて、企業が求めるような文章を書けると思います。

また、自分一人では社会人受けするESは作り難いので、必ず第三者の添削を受けて、ベストなESを仕上げて行ってください


長くなりましたが、就活を頑張る学生さんの参考になれば光栄です。

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「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
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