就活(採用)に潜む学歴フィルターについて

就活

ここでは、就活する学生さんの間で度々話題に挙がる学歴フィルターについて採用担当者目線で見ていきます。

就活生と対極にいる企業側の考えを知っておくことは、就活の対策として重要な側面でもあるので、是非参考にして貰えればと思います。

結論からいうと、学歴フィルターはあります

↓記事では、学歴フィルターにまつわる大手人材会社がやらかした話題についても述べています。

2023年入社向け更新済)


何故学歴フィルターが存在するのか

学生さんの側から見ると、ご自身の学歴の水準次第で、このフィルターが横暴に映るかもしれませんし、当然(あるべき)と感じるかもしれません。
ただ、様々な実状に応じて、企業の対応が落ち着いた結果だとご理解頂きたいことです。

大手で就職人気な企業では当然の対応だと言えます。
例えば以下のような企業です。

  • 1.平均年収1000万円を大きく越える総合商社やマスコミなど
  • 2.給料はそこまでではないけれど、比較的ホワイトな印象の強いエネルギー業界や鉄道会社といったインフラや、より上流(川上)の製品を生産する素材メーカーなど
  • 3.普段目に止まる一般消費財メーカーやサービス会社(GAFAM含む)


こういった大手で就職人気の高い企業には、毎年100人程度の募集であっても、5,000~10,000人50~100倍)の応募があります。
応募者全員を細かく選考できれば一番良いですが、採用担当のマンパワーにもそこまでの余裕はありません。
どうしても振るいにかけなくてはならない訳です。

そこで分かりやすいのが大学名です。

大手企業では、仕組みがある程度出来上がっているので、課された業務をしっかりこなす能力が必要ですし、ある程度の基礎学力がないと、そもそも取っ付きにくい、難解な業務もあります。
そうなると、大学名(つまり偏差値)というのは、応募者のスキル(一部)の近似値が分かる良い指標なのです。


学歴フィルターの線引き(ボーダーライン)

企業によって線引きが異なりますが、概ね下記のようなランク付けがあります。

  • 最上位:旧帝国大学と一流国公立大学数校、一流私立大学数校
  • 上位:国公立大学の上中位校と上位私立大
  • 中位:国公立下位と私立中位校
  • 下位:その他

具体的な大学名は出しませんが、概ね大手予備校の公表しているランキングに近い並びです。

ちなみに、私の出身大学は概ね上位校の括りだったので、選考に進める会社とそうでない会社が見事に分かれていました。

そのボーダーラインは毎年景気の状況、国内の採用状況、企業個別の売上や利益の状況などで企業独自に柔軟に変えています

どうやって見分けるか

就活生側の対策としては、採用されそうもない難関企業に、大きな時間・コストをかけないことです。

つまり、事前に見分ける必要があります。

そのためには、公表されている採用実績大学を見れば一目瞭然です。

ただし、多少ですが線引きを毎年調整しているので、その年次第というのが実態です。


インターネット上の噂のような情報からでもある程度は予測が立てられるので、正しい情報を見極める目も大切ですね。

最上位校に属していれば何も気にする必要はありません。

ほとんどすべての企業が門戸を開いています

それ以外の方は柔軟に企業選びをした方が良いです。
全く採用実績のないレベルの大学から入社するのは至難の業です。
効果が出にくい活動は最小限にして、効率的な就活をした方が良いと思います。

例外=理系(研究室)

また、理系は研究室経由での採用が多いため、研究室のレベル・実績によって、大学のレベルからするとある意味でかなりハイレベルな企業に入っているケースもあるので、文系と理系とではそもそも学歴フィルターの考え方が異なります

一発逆転のチャンス=転職

低位の大学の方は、ガッカリしたかもしれませんが、これが現実として受け入れましょう、

で終わるのは残念過ぎるので、将来的に逆転する方法を伝えます。

それは、学歴フィルターは転職時にかなり弱まるという事実です。

新卒時はもはや仕方ありません。

どうしても新卒で大手有名企業に入りたいのであれば、より上位大学の大学院に進学するというのも方法としてあります。
フィルターは基本的に最終学歴にかかりますので。

それが難しいのであれば、やはり転職時です。

3~5年間程、新卒で入れる会社でみっちり働いて、高いレベルのスキルを身に付け、同業界(大手メーカーに行きたいなら、同じような製品をつくっている規模の小さいメーカーに入社、大手銀行志望なら都市銀行でなく地方銀行など)や同職種(営業や人事など)で大手有名企業に転職するというのは、新卒で下位校から入社するよりもかなり現実的です。


転職市場では学歴フィルターがかなり緩くなるのが通常です。

転職では、即戦力を求められるからです。

そのあたりの概論は↓記事で解説しています。


番外編(学歴フィルターの抜け穴)

学歴的に厳しいものの、本当に、どうしても新卒で受けたい会社がある場合は、可能性は低いですが、絶対に不可能という訳ではありません

それは、採用担当者も血の通った人間ということです。
感情に訴え掛ければ、学歴フィルターを破って内定に結びつけることも、ひょっとしたら叶うかもしれません
ただし、これはあくまでも採用担当者(と、その上司)次第であることを言い添えておきます。

確実に成功するわけではありませんが、可能性が残されているということです。

例として、2つ紹介しますが、もちろんそれ以外にも方法は色々考えられると思います。

本社に飛び込み営業をかける


これは基本的には受付で門前払いでしょう。
が、場合によっては担当者に取り次いでもらえるケースがゼロではないです。
が、余り期待はしない方がいいです。

受付で断られたら、企業側の心証を悪くする前に素直に撤退した方が良いです。

これは、ダメもとです。


複数の合同説明会で特定の企業ブースに何度も行って、担当者に顔と名前を覚えて貰う


こっちは若干現実的な手法。
気に入って貰えれば、学歴フィルターを外して選考に進めてくれることもあります。

こういった、熱意で選考に進めた場合も、どうしても学歴の差があるので、ESの完成度はもちろん、学歴以外でTOEIC850点や、日商簿記1級のような高いスペックが要求されます。自ら下駄を履かないと、その差を埋めることは難しいのです。

実際に、私の以前所属していた大手メーカーでは、毎年一人くらいは学歴はいまひとつだけど、非常に個性が光る学生が内定して入社していました。

チャンスを掴むのは、あくまで自分次第です。






以上、学歴フィルターについて採用担当者サイドから述べました。

新卒ではなかなか変えられない現実ですが、自分次第でフィルターを破ることもできますので、出来る限りの努力をしてみてください。

就活を頑張る学生さんたちの参考になれば光栄です。

就活
シェアする
田舎人事をフォローする
田舎人事

「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
「人事」に関する様々な情報を扱うページとして作っていきます。
よろしくお願いいたします。

田舎人事をフォローする
田舎人事.com

コメント