高配当株投資とFIREの仕方

資産運用

今回は、前の記事で紹介したインデックス投資以外で、代表的な資産運用手法として高配当株投資とその先で実現可能なFIRE、一般的な高配当銘柄とそれを凝縮したETF(米国)を解説します。
私自身高配当株に関してはまだまだ勉強中であり、備忘録でもあります。
サラリーマン等で資産運用の初心者の方の参考になれば光栄です。

高配当株投資とは

インデックス投資と対比して、将来的な爆発力には欠けますが、定期的に収入(キャッシュフロー)としてほぼ完全な不労所得を得ることが出来るのが高配当株投資という運用手法です。
インデックス投資では、フローが少ない(ほぼない)のがデメリットの一つであり、それを補完することができます。

私自身、基本的な資産運用のスタンスとしては、運用資産全体の7〜8割をインデックス投資で、残りを高配当株にしています。

配当金とは

簡単にいうと、会社が得た利益の一部を、株主へ支払うお金です。

日本の場合、配当は年に1回か2回実施する企業が多いです。

アメリカは4回が一般的です。

ちなみに、お金で還元することを配当、サービスや物として還元することを優待と呼びます。

株主優待は日本企業以外ではなかなか無い制度ですね。

高配当株とは

高配当株とは、一般的には1年に株価の3%以上の配当を出している会社のことです。
1000円の株価なら、年間計30円の配当です。
単純化すれば、100万円分その会社の株を持ってると、毎年3万円返ってくるということです。
ちなみに、仮に株価1000円が1100円に値上がりすれば、配当利回り自体は3%から2.7%に下落します。

30÷1000=3%、30÷1100≒2.7%ですね。
とはいえ、1000円のときに買っていれば実質的に利回り3%のままですし、株価(資産額)も増えて気分はホクホクですね!

不労所得とは

ベストセラー書籍『金持ち父さん、貧乏父さん』で世に知れ渡った言葉ですね。
読んで字の如く、労働せずに得る所得です。
公的年金や生活保護も不労所得ですが、当然様々な制限があります。
それに対して、株の配当金やETFの分配金は株・ETFを保有さえしていれば自由に受け取れる真の不労所得と言えます。

金持ち父さん、貧乏父さんをまだ読んだことがなければ、一度は読んでおくべき現代人の必読書の一つと言えるので、手に取って頂ければと思います。
お金持ちと一般人の違いを分かりやすく解説しています。


ちなみに、この本、残念なことにしばしば胡散臭いネットワークビジネス(マルチ商法の言い換え)の勧誘で活用されています。
この辺は詐欺に関する記事で、後日触れます。

不労所得に話を戻します。

配当金で月3万円の不労所得を得ようと考えると、年間36万円なので、税額の約20%を含めて45万円の配当を1年間で受け取るようにする必要があります。
これには配当利回り3%と考えたら1500万円分の株式・ETFを保有しなくてはなりません。

45万÷0.03=1500万


月額3万円が結構遠いですよね?


それに対して利回り4%なら若干下がって、1125万円分ということになります。

45万÷0.04=1125万

それでもやはり1千万円は必要ということです。

不労所得は簡単に得られるものではないということですね。

配当金控除

国内の株、ETFの配当金、分配金で引かれてしまう税金約20%は、おおよそ年収900万円以下であれば確定申告することで一部が返ってきますので、高配当株投資をしていくのなら覚えておいて損はないでしょう。

FIRE

近年ネット上でバズった用語としてFIREという考え方があります。
“financially independent and retire early”で訳すと「経済的自立と早期退職」ということです。


要するに、不労所得を得て、働かなくても大丈夫な生活を目指すというものです。
私自身どちらかといえばそういった生き方を志向しますし、万一体調を壊して働けなくなったときや所属先企業が倒産したとき、自身が解雇されたときなどでも安心して暮らしを維持出来ます。
体調によるものは、ライフネット生命など保険会社の就業不能保険障害年金で代用できるかもしれません。

お探しのページは見つかりません | ライフネット生命保険
お探しのページは見つかりません についてのページです。


いずれにしても、会社に雇って貰わないと生きていけないような弱い立場で働くのは本意でないと考えます。

具体的なFIRE目標金額

例えば毎月の出費が20万円だとしたら、税引前25万円の配当金・分配金を得ればFIREです!
つまり1年間で300万円ですね。
3%の配当を見込むなら1億円4%なら7500万円分の高配当株が必要ということです。

かなり分かりやすいゴールですね!

別記事で触れますが、ギャンブルでこういった資産を築くことは現実的ではないので、インデックス投資含め堅実に時間をかけて達成するのが正しい道筋だと思います。

急がば回れですね!

サイドFIRE

完全にFIREしなくても、不労所得を得ながら働けば、心理的に余裕が生まれ、必要以上に上司に気を遣う必要もありませんし、フルタイムで働く必要もなくなります。
サイドFIREと言ったりします。

まずはサイドFIREから目指すのが良いでしょう。

高配当株企業

ここから高配当を出している企業を紹介していきます。

ここに投資すれば確実に儲かる、高配当が貰えるという保証のあるものではありませんので、自己責任を意識し、ちゃんと勉強した上で資産運用を進めていってくださいね。

高配当株企業の特徴

高配当を出す会社の特徴は、既に成熟しきっており、今から驚異的な勢いで成長して株価が上がり続けていくというような会社では無いということです。
今をときめくアメリカのGAFAMなどは高配当株ではありません
出来上がった(過去に作り上げた)インフラを駆使して、確実な売上と利益を上げていくというタイプの歴史ある会社です。

日本の高配当株

日本企業で代表的なのがJT(日本たばこ産業)でしょうか。
今では食品なども作っていますが、元々専売公社として成立し、今でも国内で唯一タバコを生産できる会社なので、今後喫煙者が減っていくのは間違いないでしょうが、今ある設備と流通網で会社を維持して行く分には十分利益が出ていくのでしょう。
海外事業も堅調なようです。
こういった会社の株価は長期で見ると右肩下がりだったりするので注意が必要です。
JTは配当利回りが6%程と、かなり高いですが株価の下がり方によっては長期的にマイナスにもなりうります。
将来的な減配(配当を減らす)も十分ありえますので、単純な配当利回りだけでなく長期的な戦略・事業環境を確認した上で運用していくことを心掛けてください。

3大メガバンクやオリックス大手保険会社など金融機関も高配当です。
昨年ウォーレン・バフェット氏の購入で話題になった5大総合商社も同様です。
これらの銘柄は3〜5%程の配当利回りがあり、分散させて保有することで、リスクを軽減しながら配当を得ることができます。

アメリカの高配当株

対してアメリカの高配当企業を見ていきます。

アメリカの企業は株主目線であることが多く、成長企業はガンガン株価が上がるように経営するか、配当金をしっかりと出して株主に還元することを至上命題とします。
社長(CEO)はそれらを失敗するとクビになりかねませんし、現金ではなく株で報酬の大部分を受け取っている場合は自分の報酬の最大化のためにも株価の上昇に努めます。

よく出来た仕組みですね!

具体的に見ていきます。

  • コンピュータの雄、IBM
  • 10年以上前は世界一の時価総額を誇った石油メジャー、エクソンモービル
  • 携帯電話大手のAT&T
  • コロナワクチンもイケイケドンドン、THE製薬会社ファイザー


これらの企業は長年増配を続けたり、何としても減配しないように努力したりしています。
そして、これら優秀な個別株への投資も良いですが、個別株への集中投資(特に実態の見えない外国資本)は怖いものがあります。

日本を代表する大手優良企業で、年金として大部分の資産を東京電力に投じていた方々は、東日本大震災の福島第一原発の事故で、持っていた株が無価値になってしまったことを忘れてはなりません。

分散投資が資産運用の基本です。

そこで、アメリカには非常に優良な高配当株ETFが複数ありますので、こちらを買うだけでも十分なリターンが期待出来ます。

SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPYD)


S&P500には何度か触れましたが、この最強指標の中から高配当株のみ80社を厳選した投資信託がSPYDです。
均等加重でどの銘柄にも1.4%程度ずつ分散しています。
SPYDは、不動産や金融の比率が高く、景気に敏感で、減配もありますので、昨年のコロナショックの暴落からなかなか復活出来なかったため、ネット上では「もう時代遅れの投資信託」などと叩かれてました


当時高配当株の初心者だった私は、28ドルほどの安値で一旦買いましたが、どこまで上がるのか自信を持てず32ドル程で利益確定の売りを入れてしまったのが悔やまれます。
ちなみに、今では40ドル程とコロナ前の水準に戻っています。


運用会社:ステート・ストリート

直近配当利回り(税込)3.94%

iShares Core High Dividend ETF(HDV)


こちらは75銘柄に分散しています。
景気の影響を受けにくい生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブセクターといわれるセクターが多い比較的無難な運用です。


運用会社:ブラックロック

直近配当利回り(税込)3.31%

Vanguard High Dividend Yield ETF(VYM)


VYMは400銘柄以上とかなり分散が効いている分、上二つよりも若干配当利回りが落ちます。


運用会社:ヴァンガード

直近配当利回り(税込)2.80%

Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF(VIG)


これは高配当株とはいえず、連続増配を続けるの未来の高配当株への先行投資ですね。


運用会社:ヴァンガード

直近配当利回り(税込)1.66%




これらアメリカの配当株ETFを組み合わせることで安定した強いポートフォリオを組むことが出来ると思います。
なお、アメリカのETFを購入するならSBI証券が為替レートなどからしてもオススメです!

まずは口座開設から始めましょう!

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インデックス投資との比較

最後に、インデックス投資との性質の違いを比較していきます。

インデックス投資との違い

株価は常に上下していくものなので、インデックス投資のように毎月定額積立ではなく、高配当株投資では市場全体の下落に引っ張られた優良企業の株価が値下がりしたチャンスに安く拾うのが一般的な戦略です。
チャートの上がり下がりの相対的なところから次の上下を予想するテクニカル分析ではなく、売上や利益の実績と将来の見通しから推測するファンダメンタル分析ですね。

インデックス投資との共通点

インデックス投資と共通していえるのは、株価が上がったらすぐに売るという短期的なトレードではなく、少しずつ買い増して積み上げていくのがよいということです。
増えていけば、配当収入という不労所得がどんどん増えていくのです。




以上、高配当株投資とFIRE、一般的な高配当銘柄とそれを凝縮したETF(米国)を解説しました。
サラリーマン等で資産運用の初心者の方の参考になれば光栄です。

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「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
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