労働組合って何?

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以前の記事でベースアップや定期昇給について触れましたが、今回は労働組合の活動全般について人事担当者の視点から考察します。

組合活動がなんだかよく分からないという若手社員の参考になれば光栄です。

なんの為の組織?

労働者一人では企業と対等に話し合って待遇の改善を求めることが現実的でないため、組合を作って、その代表者が組合員の総意を企業の代表(社長や人事担当役員、工場長など)に伝えるものです。

日本における法的な根拠は労働組合法です。

労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進することにより労働者の地位を向上させること、労働者がその労働条件について交渉するために自ら代表者を選出することその他の団体行動を行うために自主的に労働組合を組織し、団結することを擁護すること並びに使用者と労働者との関係を規制する労働協約を締結するための団体交渉をすること及びその手続を助成することを目的とする。

労働組合法 第1条
労働組合法 | e-Gov法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。

なお、ここで言及される労働協約は、就業規則を組合側で解釈して明記したもので、労働基準法に定められる就業規則よりも優先されると、労働基準法第92条に定められています。

日本の組合の集合体である連合(日本労働組合総連合会)のHPによると、組合活動によって実現できるのは、下記のようなことです。

  1. 組合員の不満・苦情などを会社側に伝えやすくし、職場の風通しを良くする。
  2. 職場のルールや賃金・労働時間などを話し合いで決められるようにし、労働条件改善する。
  3. 不当な解雇や安易なリストラなどをなくし、雇用を安定させる。
  4. 働きぶりが公正に評価され、納得して働ける職場環境に改善する。
  5. 経営に関する情報を入りやすくし、透明性を増す。
  6. 倒産や企業売却などの時に力になる。

労働組合ができることって?|連合について
労働組合の存在は働く人にとって非常に大きな力となります。

労働組合の歴史


歴史は古く、1830年頃(200年ほど前)の産業革命期のイギリスに遡ります。
当時の労働環境は酷く、機械・道具や商品によって身体を欠損したり、夜通し働いて過労死したり、現代では考えられないものでした。
これでは誰も得をしないということで、労働者側が団結して、資本家と交渉するために労働組合が生まれたのです。


日本でも明治の初期(1870年代)から組合活動の走りのようなものがあったようです。

1900年頃には今の組合にだいぶ近い形になっていました。
今では普通になった週休2日制有給休暇も労働組合の活動によって、労働者が勝ち取ってきたのが源流です。

どれくらいあるのか

日本国内には労働組合24,000程あり、残念ながら年々減ってきています。

国内での雇用者は約6,000万人おり、その中で組合員は約1,000万人です。

実に、雇用者の17%です。

組合活動

組合の活動は多岐に渡り、一般的な労働条件の交渉(春闘など)、レクリエーション、地域活動、上部団体活動、政治活動、場合によっては交渉の一環でストライキ(スト)などもあります。

現代の日本ではほとんど聞きませんが、欧米ではいまだにストによって鉄道や飛行機が止まることもたびたびあります。

私の暮らしたベトナムでは、ストなどはあまり一般的には無かったようです

そもそも、組合もほとんど無かったようです。

共産党が制限しているのでしょうか?

古い日本企業の若手社員は、割と組合活動に駆り出されて、せっかくの休みが潰されてしまったりして、組合に対して余り良いイメージが無かったりもします。。。

組合費も家計には負担だったりもします。

春闘」については過去記事で触れましたので、良かったら覗いてみてください!

政治活動

組合活動でややこしいのは、政治に関わっていることです。

基本的に労働組合は民主党支持です。

今では立憲民主党ですね。

これはアメリカでも同様で、現行のバイデン政権も民主党なので、労働組合がバックにいます。

イギリスの労働党も同じです。

政治活動に熱心な組合は組織内議員といって、市議会議員などを組合員から擁立して、本格的に政治に関与することもあります。

こうなってくると、かなり厄介だったりします。笑

今後の期待 

過去の組合活動によって、大きく日本の労働者の地位が向上したのは間違いないでしょう。

しかしながら、今はどうなのでしょうか?

大きく従業員の待遇が改善することも少なくなってきましたし、立憲民主党による労働者向けの立法も目立ったものはありません。

個人的には有給休暇の5日消化ではなく、完全消化を!

欧米のようなバカンス制度の導入などに注力していただきたい!と思いますが、なかなか難しいのでしょうね。





以上、労働組合の活動について人事担当者の視点から考察しました。

組合活動って何?という若手社員の参考になれば光栄です。

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「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
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