「働かないおじさん」の発生原因考察

雑記

今回は多くの職場に存在する働かないおじさんについて、人事担当者の視点から考察します。
私も様々な働かないおじさんを見て来ました

優良大手でも、中小でも、一定の割合で存在するのです。
私自身がそうならないように、自戒の念を持って見ていきます。

働かないおじさんとは

読んで字の如く、仕事をしない中高年の男性従業員です。
組織によっては役員だったりもします。(子会社で、親会社からの出向受け入れ等があるとありがちです。)

そんなヤツ、人事が早くクビにすればいいじゃないか!

と、思われるかもしれません。

しかしながら、解雇規制が厳しい日本では、なかなかクビにも出来ません
解雇に関しては↓の記事で触れました。

働かないおじさんは、周りの従業員にもマイナスの影響を与える存在なので、人事担当者としては排除したいところですが、この解雇規制があるので簡単には切り捨てられないのです。

また、別の理由として挙げられるのが、ある法則に依存する組織の特性です。

この辺りも人事担当者なりの見解を後に述べていきます。

まずは、働かないおじさん2つに類型して考察します。

2種類の働かないおじさん


働かないおじさんは大きく社内ニート低能おじさん(窓際族の2種類に分類できます。
それぞれ見ていきます。

社内ニート

働かないおじさんの中でも、本当に一切働かないで一日中パソコンでネットサーフィンしたり、自席で堂々と新聞を読んだり、たまにどことも知れず外出していく人がいます。

ここでは、この人たちを社内ニートと呼びます。

社内ニートも大きく2つに分けられます

出向受け入れ

1つは、出向受け入れ者です。

大手企業では親会社から子会社に出向させたり、行政機関からの出向(天下り)で来た人がいることもあります。

これらの人は、特別な仕事をしなくても、その人がいるだけで出向を受け入れた企業に一定の収入が入る仕組みになっているのです。(通常、最低でも部長職以上、通常役員クラスでの受入)

出向で来ているその人が、バリバリ働くことを望まない場合、悠々自適な社内ニート生活を謳歌できるという訳です。(なんて羨ましいのでしょう!笑)

特に行政からの天下りの場合は、多くの場合、社内ニート化するケースだと聞きます。

これらの場合、会社としては別にそれで十分な売上・利益が出ているのであれば問題にならないというより、是非そうしていて欲しいし、むしろ余計な口出しして欲しくないのです。

退職勧奨

2つ目の社内ニートは、↓記事でも触れた退職勧奨になっているケースです。

解雇にするのは難しいけれど辞めてほしい従業員に対して、仕事を与えないというものです。

これは人事担当者としては非常に厄介なケースです。

何度も言いますが、解雇は法的に難しいのですが、仕事を与えればトラブルを起こしてしまうような問題社員というのも残念ながら存在します。

後で触れる窓側族の極端な例です。

そういう場合は、仕事を与えずに自ら退職願を提出するのを待つばかりです。

多くの人(真面目な日本人ならでは)は、仕事を与えられないと、心苦しくなって辞めていきます

ところが、非常に不真面目な人の場合は、仕事を与えられないのを幸運と思い、そのまま定年まで居座ってしまうのです。

そうなってくると、企業も解雇というリスクを取るよりも、給料払い続けて、辞めるのを待つしかないのです。

低能おじさん(窓際族)

働かないおじさんの中で社内ニートと双頭を成すのが低能おじさん(窓際族)です。

仕事はしているけれど、他の従業員と比べて能率が著しく低いのです。

傾向として、40代後半から50代に多く見られます。

それでいて、勤続年数が長く、給料は優秀な若手よりもずっと高いことが多く、企業内の不公平感の温床になっています。

単純に能力が低すぎる人もいますが、多くは異動の犠牲者だったりします。

様々な異動を経て、出世の望みの無くなったサラリーマンの墓場という見方です。

異動は、どうしても人の感情が入ってしまいます。

望む異動であれば、転属先で努力もしますが、ガチャのような異動で、全くやりたくもない職場に就けられた人は、一気にやる気を失うこともあるでしょう。

私たち人事担当者も反省すべきところだと思います。

メンバーシップ型雇用を続けてきた日本企業の暗部と言えます。

ジョブ型・メンバーシップ型の雇用については↓の記事で解説しています。

262の法則

さて、ここまで働かないおじさんがどんな人たちなのかを考察して来ましたが、ほとんどの組織では、どうしても働かないおじさんが発生してしまう根本的な要因もあるのです。

それが、262の法則と呼ばれるものです。

これは、聞いたことがある人もおられると思いますが、多くの組織では、バリバリ働く2割の人、そこそこに働く6割の人、ほとんど働かない2割の人に分類できると言います。

組織の仕組みによっては、バリバリ働く2割の人の働きのみによって組織全体が支えられていることもあるようです。

B to Cの営業がメインのような業態ではありそうな話ですね。



そして、人間だけでなくアリの巣でも同様であったという実験結果があるようです。

さらに、ほとんど働かない2割の働きアリを排除したところ、しばらくすると、結局全体の2割くらいの働きアリが働かなくなるようです。




これは、人事屋からするとどうしようもない問題なようにも思えます。

結局、モグラ叩きのように、ダメな人にはしっかりと注意喚起をして、少しでも周りへの悪影響を低減していくというところでしょうか。




以上、人事担当者の視点から働かないおじさんについて考察しました。

真面目に頑張っている方にはイラっとするところだというのは、私も経験的に分かりますが、そういうものだと理解して、自分が将来そうならないように注意して頂ければと思います。

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田舎人事

「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
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