採用担当者から内定者への秘密のアドバイス

就活

今回は昨日内定式を迎えた内定者の方向けに、今後の心構えについて採用担当者の視点からお話しします。
内定者の皆さんの参考になれば光栄です。

内定とは

さて、内定とは、公になる前段階でありながら、内々で次に所属する組織・役割が決まった状態のことですね。
会社への入社以外でも、スポーツニュースなどで「オリンピック選手に内定」というような表現を耳にします。


ここでは、最も一般的な大卒の採用内定について述べていきます。

内定式以降を内定、それまでを内々定として区別することもありますが、法的にはほとんど同じものです。


とはいえ、内定式などを実施し採用内定通知を授与し、内定承諾書を内定者に書かせるなど、少し世間的な意味合いでの拘束力が強くなります。

内定のことを法的に示すと、始期付解約権留保付労働契約となります。

つまり、

  • 始期付:働き始める時期が決まっていること
  • 解約権契約を無かったことにできる権利
  • 留保効力を残して持ち続けること
  • 始期付解約権留保付労働契約:働き始めるときの契約ではなく、いつから働き始めるかが決められていて、場合によっては契約を無かったことにできる権利が残ったまま成立している労働契約

ということになります。

内定取消

解約権留保ということで、どちらからも解約出来るということになりますが、労働契約である以上、日本では労働者は保護されているので、余程のことが無ければ内定取り消しにはなりません


内定の取り消しは、解雇とほぼ同じものですので、企業側にとっても難しいのです。


余程のことというのは、それこそ今回のコロナショックリーマンショックのような何十年に一度というような不況により大幅な赤字を出し、事業継続を優先する為、新規の採用ができない場合などです。

内定辞退

逆に内定者の方からの辞退は、法的には入社の14日前までであれば違法性がないということになりますが、企業は当然、制服やパソコン、デスクといった備品を準備してますので、大きな迷惑をかけることになりかねません。


滅多なことでは損害賠償請求とはならないでしょうが、その企業が直前辞退した内定者と同じ大学の学生を今後敬遠するなど、後輩に大きな迷惑をかけることにも繋がりますので、そういった社会人として良識の無い行動は慎むべきでしょう。

内定者の心構え(採用担当者からのアドバイス)

ここからは本題、採用担当者からの(秘密の)アドバイスをしていきます。

少し考えればわかることだとは思いますが、あえて私の立場から明言させて頂くことで、読者の皆さんが近い将来同期と比較されたときの優位性を確保できると思います。

ずばり、内定者は、内々定の段階から既に将来の出世競争が始まっているという自覚を持つべきと思います。

既に、評価は始まっているのです。


採用担当者はいつも「これは選考ではありません」と言いますが、その件については以前別記事で触れました。

結局、常に選考していました。

評価も同じです。

内定者は半年後には入社(新入社員)な訳で、配属という次のステップを考えなくてはなりません。
配属先を決める上では、過去記事でも触れましたが、長いスパンでの評価を勘案しています。

評価は採用選考面接が始まる前からあり、当然選考中、さらに内々定後内定式内定後入社後研修中配属面談と続きます。
それらが全てその人の評価に影響するという訳です。

となれば、入社前とはいえ、常に人事・採用担当者は評価をしているということは忘れてはいけません。

Twitterやインスタグラム等のSNSで、実名で投稿するのであれば、節度を持った対応をおすすめします。

コロナ禍の内定式

去年に引き続き、今年も多くの企業がZOOMなどのウェブ上での内定式開催だったと思います。
コロナ禍によって、実際に会えないとなると、同期の結束なども生まれにくい(弱い)のが採用担当者としては残念です。


会社としては、同期と仲良くなった状態で入社してもらった方が都合が良いというのもあります。

仲良い同期がいれば内定辞退を踏み止まらせる動機付けにもなるからです。

採用担当者としては内々定や内定の辞退は、担当者自身の評価ダウンにも繋がりかねませんので、なるべく避けたいのです。


内々定後に放ったらかしだと、内々定者に「本当に自分はあの会社に入るのかな」という不安を与えかねないため、多少のコストをかけてでも、交流イベントをした方が良いのです。

ちなみに、私が新卒入社の大手メーカーで採用担当をしていた頃、利益率が高いだけありコスト管理が厳しかったので、自由に使える遊び金などはほとんどなかったです。
唯一使えたのが、年に2回程度担当エリアの内々定者を集めての交流会(飲み会)を開くときの会費くらいなものでしたので、採用というひと仕事が終わった後の僅かな楽しみだったというのは当時の上司には秘密です。笑

田舎人事の会社の内定式(地方の実態)

昨日は現在私の所属する会社でも内定式でした。
大卒・高卒共に若干名の内定で、中小企業としては十分な人員補充・増員です。
1日限りのささやかな会を社内(オフライン)で、感染対策をした上で実施しました。
元々県内の人材のみで、少数なのでそこまで気にする必要も無いとは思いますが、緊急事態宣言が明けた後だったというのも追い風でした。
社長は挨拶の原稿を、急いで緊急事態宣言解除の内容に書き換えており、私に笑顔混じりに文句を言っていました。笑

終始穏やかな雰囲気で終わってよかったです。

来年の入社が待ち遠しいですね!

都会の会社ではほとんどがオンラインだったのが、地方では対面で実施しているのは温度差があると思います。

地方良さでも悪さでもあると思います。




以上、内定式を迎えた皆さんに、内定というものがどういう意味を持つのか、そして今後どのように振る舞っていけば良いのか採用担当者の視点から考察しました。

未来ある内定者の皆さんの参考になれば光栄です。

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田舎人事

「田舎人事」です。
略歴は、
地元駅弁→大手企業人事担当者→バックパッカー→海外転職(人事マネージャー)→コロナで地元に帰って中小企業の人事担当者
「人事」に関する様々な情報を扱うページとして作っていきます。
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